「ボイスチェンジャー工作キット」を作ってみた

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クラフト

いつも行く本屋さんの目立たせコーナーに「ボイスチェンジャー工作キット」がこちらに向けて並んでいましたので、引き寄せられるがままに手にしていました。ボイスチェンジャーとは、ヘリウムガスの力によって音声の高さや音質を変えて、面白い声に聞こえるようにする装置のことだとおもったのですが・・・。これは電気的に行うようなことが書いてありました。では、さっそく作ってみましょう。

切込み入りの白ダンボールが2枚 と 完成済み基板(マイク・スピーカーとバッテリーボックスも結線済)と 取扱い説明書 が入っていました。

他に、単三の乾電池が3本、プラスドライバー、セロテープ、マーカー、絵具 が必要とのことです。

取扱い説明書をしっかり読みます。ふむふむ・・・ふむふむ。

最初に動作確認

基板についている4つのボタンを操作してボイスチェンジャーで遊んでみます。
再生ボタンを押すたびに、録音した音声を再生します。
まず初めに、録音ボタンを押しながら、マイクに向かって音声を吹き込みます。
ボタンを押すと「ピッ」という音が鳴り、LEDが点灯し録音を開始します。
ボタンを離すと「ピピッ」と音が鳴り、録音が完了します。
最長、約10秒間まで録音ができます。
低い声用のボイスチェンジボタンを押すと録音した音声の再生速度を遅くし低い声に変えて再生します。
押すたびに5段階まで遅くなります。
高い声用のボイスチェンジボタンを押すと、録音した音声の再生速度を速くし、高い声に変えて再生します。
押すたびに5段階まで速くなります。

なるほどです。

4つのボタンで遊びます。
本体の組み立て

台紙から各パーツを丁寧に切り離します。カッターマットを敷いて、慎重にカッターナイフを使いました。

てきぱきテキパキとパーツを折り込み、セロテープで固定。

難なく完成!

面白いですね!ボイスチェンジャーの仕組みは、音声の周波数を変化させることで声を高くしたり低くしたりする技術に基づいています。基本的な電気的な動作として、以下のようなプロセスがあります。

  1. マイクによる音声入力
    マイクで音声を拾い、アナログ信号として電気的な波形で取得します。
  2. アナログ-デジタル変換(ADC)
    マイクからのアナログ信号をデジタル信号に変換します。これにより、後の処理がしやすくなります。
  3. 周波数変換
    ここがボイスチェンジャーの核心部分です!
  • ピッチシフター:音声の周波数を高く(速く)または低く(遅く)変換することで、声の高さを変更します。
  • FFT(高速フーリエ変換):音声を周波数成分に分解し、それを調整して変換後の音声を再構成します。
  • DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ):特定のアルゴリズムで処理し、異なる音声効果を加えることができます。
  1. デジタル-アナログ変換(DAC)
    加工された音声を再びアナログ信号に戻し、スピーカーへ送ります。
  2. 出力
    スピーカーやヘッドフォンで変換された音声を再生します。
    マイコンを使った場合、DSPが組み込まれたIC(例えばHT8950など)を利用すると簡単にボイスチェンジャーが作れます。より高度な処理には、ArduinoやRaspberry Piでリアルタイムの音声処理を行うこともできますね。
ボイスチェンジャーなら、いろいろなユニークな使い方ができそうです。
  • キャラクター作り: 物語やゲームのキャラクターの声を作成して、まるでアニメやゲームの登場人物みたいに話してみる。
  • ラジオDJごっこ: 友達と架空のラジオ番組を作って、声を変えながらニュースや音楽紹介をしてみる。
  • 謎解きゲーム: 録音した音声を使って、友達に謎解きやクイズを出題。例えば、「不思議な声が伝える暗号」みたいな設定で遊ぶのも面白そう。
  • 映画のアフレコ: お気に入りの映画やアニメのシーンを自分の声で吹き替えてみて、ユニークなバージョンを作る。
  • ロボット風のメッセージ: 未来的なAI音声でメッセージを録音して、ちょっとしたSF風の演出を加えてみる。
  • 「もし○○だったら」シリーズ: 有名人や歴史上の人物の声っぽく変えて、「もしこの人がこんなセリフを言ったら…」という遊びをしてみる。
最近はAIの時代だもんですから

ボイスチェンジャーではないですが、無料で使えるテキスト読み上げサービスはいくつかあります。以下のサービスは、ブラウザ上で簡単に利用でき、声の種類を変更できるものもあります。

  • 音読さん: 高品質なAI音声を無料で利用可能。登録なしで1,000文字、登録後は5,000文字まで読み上げ可能です。商用利用も可能ですが、無料版ではクレジット表記が必要です。
  • VOICEVOX: キャラクターボイスを使った無料の音声読み上げソフト。感情表現の調整も可能で、クレジット表記をすれば商用利用もできます。上記のYoutubeで使わせていただきました。
  • TTSFree: シンプルなインターフェースで、すぐにテキストを読み上げ可能。MP3形式でダウンロードもできます。
  • CoeFont: 10,000種類以上のAI音声を提供。無料版ではクレジット表記が必要ですが、多言語対応で豊富な音声バリエーションがあります。

どれもブラウザから簡単に使えるので、試してみてはいかがでしょうか?用途に合わせて選んでみてください!